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スノードン山登山事件その弐

スノードン山登山事件その弐


7月。

ココは休日を取りすぎた(笑)

ココの施設は、1年間の間に、週2日休み+20日ぐらい休日をくれる。

冬は、なかなか外に出る暇というか、好き好んで、冬にホリデーはとらないでしょう?

なもんで、4月ごろになってから、月一では、長期のホリデーに出てた。

ひどいときは、5月ごろ、アイルランドに行って、帰ってきたその2日後には、スコットランドに行った。

しまいには、「ココ、あんた、ホリデー取りすぎ!」ってトップに言われる・・・・。

なもんで、最後のホリデーと期待してた、映画「ウェールズの山」の映画のロケ地に行く予定はなしにした。



肩身の狭い思いで行った、ある友達との最後の国内旅行。

うちらは、どちらともが行きたかったヨークシャーデール地方に行く事にした。

リーズという町で友達と待ち合わせした。

そこで、ユースホステルに一泊したのだが、そこが大学内のフラットみたいで、

ものすっごくキレイで、キッチンもついてて、4部屋でワンルームみたいなとこだった。

ががが、居心地はよかったんだけど、と~~~~っても駅から遠くて、不便だった。

しかも夜はものすっごく、暗いらしくて、不審者とかがよく出るらしい道を通って帰らないといけないとこだった。

そこに拠点を置き、うちらは、ハワースに向かった。



文学の好きな方は分かると思いますが、ハワースは「嵐が丘」とかいろいろな作品を書いた

ブロンデ姉妹(ちなみに、嵐が丘はエミリーで、ジェーン・エアがシャーロット、後一人、アンがいるんだけど)

の生まれた町で、果てしなく広がる荒野があるのだ。

うちらの目的は文学ではなく、山歩きというか荒野歩きというか丘歩き。

ハワースまでは、蒸気機関車が、まるで、映画のようにキレイな情景の中通ってる。

ハワースの駅から、中心地までは、かなり歩く。

とりあえず、ココで一泊して、その次の日には、またユースに止まる予定にしてた。

B&Bはたくさんあり、部屋をみしてむらうことにした。

いろいろ、みたかったのだが、最初に見せてもらった部屋がとっても、キュートだったので、

一軒目で決めてしまった。

が、ちょいとオーナーはホモ気のある人だった(だって、スキンへッドでちょい太めで、エプロンしてて、従業員はすべて男

なのに、部屋は女の子チックというか、乙女チックだった。しかも、たくさんのテディ・ベアがあった)



そんな訳で、ちょいと天候が悪い中、ブロンデ・ウェイと呼ばれる(確か)

パス(小道)を歩きに行く。

そんな訳で、この休日はウォーキング三昧となった。



またリーズに戻って一泊したあと、うちらは、カナーヴォンに向かった。



そして、二回目のスノードン登山となった。

今回はとーーーっても天気がよかった。

そして、友達と相談した。

やっぱり、登山の上り下りはきついよねって。

どちらか一つを歩きで、どちらか一つを列車でとした。

で、結局、歩いて山を登って、帰りを列車にしたらいいんでないかで話がついた。

チョコを買い、飲み物を買い、準備万端で行った。

うちらが登ったのはいわゆる初心者コース。

最初は、羊や家もあり、平坦でもあったし、ルンルンであがる。

途中、脇を通る列車に乗ってる人々に手を振りながら。

そして、手を振られながら。

行き交う人々に声をかけながら。

掛けながら。



でもだんだんのぼりがきつくなって、気力だけであがっていく。

足もふらふら。

こういうとき、体力があればって嘆く。

ようやく、1時間半ぐらい経つと、この間、友達と降り立った地点まで到達する。

そこまでくると、ものすごくいい眺め。

友達は、カメラが大好きな子で、崖っぷちまで行ってとりまくる。

友達は、「眺めいいよ~ココちゃんもおいでよ~」っていうんだけど、

ココは大の高所恐怖症・・・。

「いい」って断ったんだけど、せっかく来たのに、観ないのもって思い、

勇気をふりしぼって、崖から下を除く。

足がふるえて、倒れそうになる・・。

しっかも、だんだん、頂上に近づいてくるにつれ、足元は砂利のような、ごつごつ石で、

足場がよくなく、道もだんだん細くなってくる。

風もきつくなり、天候も霧がかかり、寒くなってくる。

右は列車、左は崖っぷちの間を登る。

しかも、急と言っていいぐらいの、坂。

死ぬかと思った。

何度も、ココで友達を待ってると言いかけた。

下に降りようかとも思った。

ほぼ、上に這い上がっていく状態だった(笑)

でも、そんときの私は、せっかくココまできたのにっていう思い一心であがる。



気力だけで、頂上に到達することが出来た。

すっごく、うれしかったのと、めちゃくちゃ寒いのとで、小屋に駆け込む。



むろん、帰りは列車で帰り、ふもとにおりたつと、速攻で、喫茶店に入り、

あったかいスープを飲んだ。

これがものすごく、冷え切った体にあったかく染みた。



その後、こりずに、その辺のフットパスを歩き回った。



山にはもう二度と登りたくないって思ったけど、

スノードンだけにはもう一度上ってもいいかなって思う。

今度は半べそこかないようにしないとね(笑)



次の日はむろん全身筋肉痛(>_<)




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